RTX 5060 Ti 16GBでローカルLLMはどこまで動く? Ollamaで4モデルを実測
この記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。掲載している数値は、出典を示した公式情報、または運営者のPCでの計測記録に基づいています。文章の作成にはAIを使い、数値は出典と照らし合わせて確認しています。
結論
- 16GBのVRAMに収まる8B〜14Bクラスのモデルは、すべてGPUだけで動き、1秒あたり40〜75トークンの速さで文章を生成できました。 読む速さより速く文章が出てくるので、チャット用途では待たされる感覚はほぼありません。
- VRAMに収まらない30Bクラスのモデル(18GB)も動きました。 ただし約25%がメインメモリ側に回り、読み込みに約2分かかりました。
- 同じ17GB前後でも、モデルによってはこの環境で読み込みエラーになりました。 「16GBあれば何でも動く」わけではありません。
以下、計測の条件と数値を示します。
計測した環境
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| GPU | NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti(VRAM 16GB) |
| CPU | 8コア16スレッド |
| メモリ | 32GB |
| OS | Windows 11 Pro |
| ソフト | Ollama 0.40.4 |
| 計測日 | 2026年10月15日 |
計測前の時点で、画面表示などにVRAMを約2GB使っていました。モデルに使えるのは実質14GB前後です。
計測の方法
- 日本語の短い質問(約50トークン)と、長い文章の要約(約3,000トークン)の2種類を、それぞれ3回ずつ実行して平均しました。
- 出力は最大400トークン、ランダム性なし(temperature 0)に固定しています。
- 速度はOllamaが返す処理時間から計算しています。手作業の計測ではありません。
- 計測に使ったスクリプトと生データは、記事末尾の「計測データの根拠」に記載した記録として保存しています。
結果
| モデル | サイズ | GPUで動いた割合 | 生成速度(短い質問) | 生成速度(長文要約) | 長文を読み終えるまで |
|---|---|---|---|---|---|
| qwen3:8b | 5.9GB | 100% | 75.2 トークン/秒 | 69.9 トークン/秒 | 1.0秒 |
| gemma4:12b | 7.8GB | 100% | 48.4 トークン/秒 | 45.7 トークン/秒 | 1.5秒 |
| qwen3:14b | 9.8GB | 100% | 42.9 トークン/秒 | 40.7 トークン/秒 | 1.8秒 |
| qwen3-coder:30b | 18.3GB | 75% | 61.5 トークン/秒 | 57.9 トークン/秒 | 2.3秒 |
| gemma4:26b | 17GB | — | 読み込みエラー | — | — |
「トークン」はAIが文章を扱う単位です。日本語ではおおむね1〜2文字前後にあたりますが、モデルや文章によって変わります。
数字の読み方
8B〜14Bは「快適」です。 40トークン/秒でも、人が文章を読む速さよりずっと速く表示されます。3,000トークンほどの長い文章も、2秒以内に読み込んで回答を始めました。
モデルが大きくなるほど遅くなります。 8B→14Bで生成速度は約6割になりました。モデルが大きいほど、1トークンを作るたびに読み出すデータ量が増えるためです。
30B(qwen3-coder)は例外的に速く動きました。 このモデルはMoE(Mixture of Experts)という方式で、処理のたびにモデル全体ではなく一部だけを使います。そのため、VRAMに収まりきらずメインメモリに一部が回っても、14Bより速く生成できました。代わりに、最初の読み込みには約2分かかりました。
gemma4:26bは動きませんでした。 Ollama 0.40.4では、読み込みの途中でGPUの処理(CUDA)がエラーになって終了しました。Ollamaの設定を変えると動く可能性はありますが、今回は標準の設定のまま計測しています。
16GBで何ができるか
今回の結果から、RTX 5060 Ti 16GBクラスのGPUについて言えることをまとめます。
- 14Bクラスまでのモデルを、GPUだけで快適に動かせます。 日本語のチャット、文章の要約、コードの補助といった用途なら十分な速さです。
- 20B〜30BクラスはMoEモデルなら実用的に動きます。 ただし読み込みは遅く、メインメモリも消費します。メインメモリは32GB以上あると安心です。
- 新しいモデルは、ソフトの対応状況によって動かないことがあります。 動作報告を確認してから試すのが確実です。
これからPCを選ぶなら
ローカルLLMを目的にPCを選ぶ場合、いちばん大事なのはGPUのVRAM容量です。同じ「RTX 5060 Ti」にも8GB版と16GB版があり、今回のような14Bクラスを快適に動かすには16GB版が必要です。購入時は、商品ページで「16GB」と明記されているかを必ず確認してください。
BTOパソコンのOZ GAMINGでは、RTX 5060 Ti搭載モデルをまとめたカテゴリがあります。VRAM容量の記載がないモデルもあるので、構成表で容量を確認してから選んでください。
ミニPCでローカルLLMを動かす場合の目安は、別の記事で今回の数値と比較してまとめる予定です。
まとめ
| 知りたいこと | 答え(今回の実測) |
|---|---|
| 16GBで快適に動くサイズ | 14Bクラスまで(40〜75トークン/秒) |
| 16GBを超えるモデルは? | MoEモデルなら動く場合あり(30Bで約58〜62トークン/秒、読み込み約2分) |
| 注意点 | 8GB版との取り違え、ソフトの対応状況 |
計測データの根拠
この記事の実測値は、運営者のPCで計測した以下の記録に基づきます。計測条件・生データ・スクリプトをリポジトリ内に保持しています。
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verification/2026-10-15-ollama-rtx5060ti
出典
- OZ GAMING 公式ショップ(RTX 5060 Ti カテゴリ)(確認日: 2026-10-15)